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鈴木友海(脚本) / 木下慶太(監督) / 松村拓也(共催・NPO カプラー理事長) / 山中晃一郎(編集・助監督・宣伝美術) / 坂本真希(プロデューサー)

鈴木友海(脚本)

映画で伝えたいこと

「才能がない人なんて、いない。チャンスが来たら、今ある自分の力を最大限に生かして、認めてもらえるようにする」が私の信条。
主人公の真琴は、才能がないと落ち込みあがくのですが、最後には自分の"今ある力"で勝負をします。
誰でも 、力をつけなきゃいけない時期があります。その時期を乗り越えられ た人だけが、"夢"を 叶える魔法が使えるようになるのではないでしょうか。

作品の魅力

ミラクルマジックの舞台は、商店街。
都会では、稀になりつつある、みんなが顔見知りという場所。
何かにつけ干渉してくる近所の住民 たちは、時に邪魔くさいと感じるが、それに助けられることもある 。
人は独りでは生きられない生き物。
この作品を通して 、失いつつあるモノの大切さを知っていただければと思います。

経歴&活動内容

04年ブルーシャトル舞台「SWITCH!」時代劇版にて脚本家デビュー。
06年TBS系ドラマ30「みこん六姉妹 」にてテレビドラマデビュー。
現在、ドラマプロットとシナリオを執筆中。

山中晃一郎(編集・助監督)

「うん、ムリ!」

プロデューサーの坂本さんからある日、「映画作ることになったから、手伝ってね」と、突然言われました。その時は、人手が足りないときにちょっと見学がてらに手伝うくらいの軽い気持ちが…気づいたら最初から最後まで巻き込まれました(笑)
最初聞いていた話から徐々に広がっていき、スケジュールなど細かい話を聞いていたときの正直な感想は、「うん、ムリ!」。そりゃあムリですよアンタ…。
しかしどうやら梅丘さんの協賛もいただいてきているようですし、いつの間にか引くに引けない状況に追いやられてしまいました。

やるなら、最善を尽くそう。

いつの間にか多くの人を巻き込んで動き出してしまった制作プロジェクト。「やる」と言ってしまった以上、もうやるしかありません。

さてまずは機材の手配。
機材は借りるだけでもバカにならないお値段がいたします。知り合い駆けずり回り、心当たりに声をかけて回ってどうにか機材と車を調達いたしました。

とにかく、半端に済ますようなマネはしたくありません。そろえられるもの、自分の手の内で何とかできる範囲で、できる限りのことはしようと思いました。相当な部分が人力です(笑) 
もちろんこの映画を作ることで、町の人や観ていただける方に喜んでいただけるかなというそんな思いで自分なりに一生懸命動いたつもりです。ですが、このムチャな状況をやりぬくことで自分の人間的成長にもつながるかなという、それなりにセコい考えも持っておりました。

何にせよ全力でやろう。予算が無いなら工夫しよう。人手が無いなら片っ端から当たりに行こう。
力及ばなければ仕方が無い、でもとにかくできる限りの最善手を尽くそう。そんな思いで動き回りました。

天中殺

さて、撮影中は驚くほどの不運に見舞われ続けました。撮影とトラブルは切っても切り離せないものですが…、天候・人的事情・交通…、「勘弁してくれよ…」の連発でしたね、考えてみれば。どうなんですかそこんとこ、プロデューサー?
ちなみに私、車を見事に摺りました。ロケのときの運転はあれだけ気をつけろと…、もう遅いですね…。

撮影中は、笑えてくるほどの天中殺ぶり。これは一体どうしたことでしょう。私の頭の中に、「これは試練だ」という言葉が蠢いておりました。神がお試しになっている。おお、やれってことだなこの野郎!と、半ば逆ギレです。

編集作業

皆さんが無事クランクアップしても、私の前には編集がしっかり残っておりました。山のように。

「ブラック魔女」のシーンなどは、編集しながら爆笑させていただいて楽しかったのですが。
あのシーンだけ濃〜いVシネマと化していますね。「ブラック魔女」のスピンオフ映画なら、ぜひぜひコント短編集でいっていただきたい。
過酷なのは、まずステージのシーン。例の、大雨の部分です。いやぁー…、どうつないでも、画が切ない! どこからどうみても台風ですねえ…。というわけで、もうその切なさをそのままにお届けいたしました(笑)

それにしても、編集していて楽しい気持ちになってくる映画でした。
一人一人、生き生きと画面の中で輝いて動いています。なるべく人それぞれの雰囲気を生かすように、編集を仕上げました。

作品を観ていただいた皆様へ

最初に「ミラクルマジック!」の脚本をいただいたとき、引き込まれて一気に読んでしまいました。
ハリウッド映画のような派手さやサスペンスドラマのようなトリックはありませんが、すごく身近であたたかいお話です。
まるで近所のカフェで友達と午後をすごしているような、ほっとするような時間にひたれる映画だと思います。

自分の身の周りにいそうな人たちの、自分の身にもありそうな物語。
クスリと笑っていただいて、じんわりとあたたかい気持ちになっていただけたなら、作り手として心から幸いに思います。

坂本真希(プロデューサー)

俳優起業・映画起業

映画を作りたい、とか映画に出たい、と言う人はたくさんいます。
けれどもどうしたらいいのかわからないと言う人がほとんどです。
夢は自分の手で実現するもの。

でも、私も、どうしていいかわかりませんでした。

思いつくのは「起業」でした。
「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んだからです。

自分で作品を作り、自分で売って、自分でもとを取る、
これなら大金をもっていなくてもできるんだと気づきました。
思いついたらやってみよう♪

そんなときであったのがNPOカプラーです。
世田谷区の産業振興公社に住民票を取りに行ったとき、「起業支援」の文字が目に入りました。
行くと始めは融資のご案内をされたんですが(笑)
「借りても、返せません」
ときっぱり言い切ったら、あきれられて、
なんだか奥の部屋に連れて行かれました。それがカプラーでした。

協賛!?

そこには、私と同じように、自分の夢を自分の手で実現させようと考える人が集まっていました。
「映画作りたいんです^^(きゃぴ)」って感じの私に最初はみなさん目が点になってましたが…
ばかにせずちゃんと話をきいてくださって。

そして世田谷の産業を振興させることを目的としている代表者の松村さんは「どうせ撮るなら世田谷でとりなよ。」 とおっしゃってくださいました。

ロケ地があるのは助かる、そう思っていたら違いました。
梅丘商店街が映画に協賛してくださるというお話だったのです。
正直、怖かったです。仲間内で撮っているならともかく、協賛がつくというのは、責任の桁が違います。
人のお金を預かっている…ゼッタイに成功させなきゃいけない…

映画の中に、マジック団体「ミラクルマジック」に激怒した協賛企業が
協賛を降りるって言い出して、団員が必死で阻止するシーンがありますが…
あれは私の恐怖から生まれたシーンだと思います(爆)
完成するまで「梅丘に降りるって言われないようにがんばらなきゃ」って思ってました。

思えばその責任の重さが、私を支えていた気がします。
映画の100本に99本は企画倒れに終わると言うけど…

どんなことがあっても完成させる、いい映画にする、
つらいことがあっても、私を信じてついてきてくれている人たちのことを考えると
音をあげるなんて選択肢はなかったから。

本当にみなさん、ありがとうございます。

台風の中の撮影

梅丘の一大お祭り「ハロウィン祭り」の撮影が今回の映画のクライマックスです。
が・・・当日はなんと、台風。
前日からご〜っと風が吹き荒れていました。

ハロウィン祭りは、延期も中止もなし。
今日撮らないと撮れない…
撮影は…決行することになりました。

待合室はあったものの、みんなぬれねずみに…
撮影で使う仮設ステージは、ほっておくと水がテントの天井にたまってつぶれてしまうので、
ときどき雪かきならぬ雨かき?? 排水作業を行っていました。

雨でも撮れる台本に当日変更して…

全員、へとへとになりながら、水浸しの服に震えながら、がんばってました。

俳優さんも、スタッフの仕事を手伝ってくれたり。
俳優さんにそんなことをさせてはいけないとは思ったけど、
みんな自分の出る映画だから少しでもいい映画にしたいと、手伝ってくれたり、
いろいろアイデアを出してくれるんです。

そんなハロウィンのシーンですが雨だったからこそ、お父さんのシーンが生きたんじゃないかな…

最後に

この映画を通して、みなさんがやりたいことへの一歩を踏み出そうと思っていただけたら、とてもうれしいです。